2009年06月28日 Libretto U100/190DSB [長年日記]
_ Libretto U100/190DSB and Slackware-12.2
lib100(myh.no-ip.org)サーバの方は、超巨大ファイルをfsckにて消しさってからは、すこぶる調子がよろしい。
さて、家ではlib100サーバの予備機を24時間365日起動のfirefox専用端末として利用してきたのだけれど、さすがにクライアントとして動かすにはキツイと感じ始めた。
そこで、今流行のNetBookとやらをヤフオクで調査してみた。とりあえず東芝からはNB100という機種が出ているよう。値段的には4万円前後というところ。またどうでもいいことだが、型番に100が付くという所に親近感をおぼえる。
そんなことで、かなりNB100に気持が傾いていたのだが、たまたまLibretto U100という機種も何台かオークションに出品されていた。もちろんLibrettoシリーズ最後(?)の機種(でかつ型番に100が付く!)という事は知っていたし、発売当時(2005年ごろ)、20万円程度していて、とても手が出なかったという記憶があるのだが、この機種も3〜4万円程度で落札されている。
とはいえ4年程昔の機種なので、最新のNB100と比べれば見劣りするかと思ったのだが、DVD-RWに対応したドライブも付属しているし、CPUの性能もNB100のatom(1.6GHz)に対してU100のpentium-M(1.1GHz)は、互格らしい(atom 1.6GHzはCeleron 800〜900MHz程度)。もちろん消費電力では圧倒的にatomの方が有利なのだが、全体の消費電力に占める割合はハードディスクや液晶のバックライトの占める割合の方が大きいので、あまり差がでない。まして、自分的な使い方としては、あくまで24時間起動の自宅firefox端末なので、バッテリーの持ちはあまり気にする必要が無い。
それと、何も考えずにブートデバイスとして利用できる光学ドライブが付属するという点は、Linuxをインストールする上で非常にやりやすい。この点はLibretto100で苦労した事から考えると非常に魅力的だ。そういう周辺機器の点で、NB100はNetBookという性格上どうしても切り捨てざるをえない。
...というような事を総合的に判断し U100落札しちゃいました。結局4万円をちょっと越えました(^^;。
_ 再パーティショニング
さて、落札後の取り引きもスムーズに進み、入金の翌日にブツは到着。しばらくプレインストールのMS-Windows XPをいじってみるも、迷子になったような気分に襲われ、やっぱりLinux(Slackware-12.2)を入れる。ただし、今回は家族も使うので、プレインストールのMS-Windows XPも残して、デュアルブートにしようと思う。
ともかく作業を始める前に「困ったときは Q&A」の「P.48 4 システム復元ツールのバックアップをとる」に従いシステムリカバリDVDとクイックプレイリカバリCDを作成した。その後、「P.83 2 ハードディスクから復元する」に従ってXPのパーティションを縮小して再インストールするのだが、その前にSlackware-12.2のインストールCDで起動してパーティションを切り直しておく。
切り直す前
Disk /dev/hda: 59.8 GB, 59814236160 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 7272 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Disk identifier: 0xe2d9e2d9 Device Boot Start End Blocks Id System /dev/hda1 * 1 6882 55279633 7 HPFS/NTFS /dev/hda2 6883 7271 3124642+ 1c Hidden W95 FAT32 (LBA)
切り直した後
Disk /dev/hda: 59.8 GB, 59814236160 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 7272 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Disk identifier: 0xe2d9e2d9 Device Boot Start End Blocks Id System /dev/hda1 * 1 3395 27270306 7 HPFS/NTFS /dev/hda2 3396 3520 1004062+ 82 Linux swap /dev/hda3 3521 6882 27005265 83 Linux /dev/hda4 6883 7271 3124642+ 1c Hidden W95 FAT32 (LBA)
元々の/dev/hda2がリカバリ領域なので、それを間違わずに/dev/hda4に再割り当てすること。その後、0(ゼロ)キーを押しながら電源を投入し復元システムが起動したら、「2 パーティションサイズを変更せずに復元」を実行する。
_ Slackware-12.2のインストール
インストールそのものは何も問題ない。普通のノートパソコンと何も変わらない。光学ドライブのありがたみがしみる。
ここからは、細かい部分でのポイントを少し...
_ 内蔵無線LAN(ath5k Atheros AR2414)の設定
最初、/etc/rc.d/rc.wireless.confの方を有効にして設定していたのだが、インタフェース(wlan0)を認識し、自分自身にはpingが飛ぶものの、外部には継らない状況だった。結局、/etc/rc.d/rc.wireless.confの方は触る必要は無く(有効にする必要すら無い)、/etc/rc.d/rc.inet1.confの方に
## Config information for wlan0: IFNAME[4]="wlan0" IPADDR[4]="192.168.0.190" NETMASK[4]="255.255.255.0" USE_DHCP[4]="" WLAN_ESSID[4]=xxxxxxxxxxx <- 伏せ字 WLAN_KEY[4]="xxxxxxxxxx" <- 伏せ字 TEWAY="192.168.0.100"
の様に記述するだけでネットワークに接続できた。
_ xorg (X Window System)
標準でインストールされている /etc/X11/xorg.conf のModesに"1280x768"を追加するだけでもとりあえずは問題ない。ただしドライバはvesaを利用するので、多少速度の面で不満がある。
Libretto U100 xorg.confで検索すると専用ドライバ(i810)を利用した例がいくつも出て来る。これらをそのまま利用させていただいても良い。ただし、これらの例では SWCursor が有効になっているパターンが多く、その為DRI(Direct Rendering Infrastructure)が有効に出来ない点に注意が必要。おそらくこれらの報告がなされた時点のXでは、この指定が無ければマウスカーソルが正しく表示出来なかったのだろうが、Slackware-12.2のXは
X.Org X Server 1.4.2 Release Date: 11 June 2008 X Protocol Version 11, Revision 0
とのことで、SWCursorの指定は必要無いようだ。
結局、私は xorgsetupでは画面がブラックアウトしてしまうので、xorgconfigを利用してベースを作り、Libretto U100 xorg.confで検索されるページから
Modeline "1280x768" 90 1280 1328 1552 1704 768 768 788 808 +hsync +vsync
の指定を拝借して設定した。結果としては DRI(Direct Rendering Infrastructure)も有効になり、xengineで8800rpm程度は出ている。